マリオットマーキーズBMW整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日ご紹介させていただく事例はBMW 5シリーズ 530i E60型の車検整備です。
530iですので直列6気筒エンジンが搭載されています。
まずは点検から行いますが、車検ですので車検不適合箇所やオイル漏れ水漏れ等がないか細かく点検していきます。
点検の結果、オイル漏れ水漏れもなく灯火も問題ありませんでしたが、リヤのアッパーアームとガイドアームのボールジョイントのブーツ切れが見つかりました。
ブーツの中にはボールジョイントを保護するグリスが入っているのですが、ブーツが切れるとブーツが落ちてしまい可動部分の動きに障害が出る為、車検に通りません。
その為、アッパーアームとガイドアームのどちらも交換が必要になります。
次にお客様からのご依頼で、ハンドルを動かすとコトコト音がするということでしたのでこちらも点検していきます。
症状を確認すると、やはりハンドルを左右に動かすとフロント下辺りからコトコト音が鳴り、振動がハンドルに伝わってきます。
各アームにガタはありませんでしたが、ステアリングラックを触るとラック内部からコトコトと振動しているのがわかりました。
コラムシャフトとラックを切り離すと音が消えたのでステアリングラック本体が原因だと判断しました。
こちらもお客様にご説明させていただき交換していきます。
ステアリングラックの交換はメンバーキャリアを下さなくてはいけないので、エンジンを吊って作業します。
ステアリングのオイルラインと切り離し、メンバーを限界まで下げてようやくラックが外れました。
組み上げは逆の手順で行い、最後にパワステフルードが抜けたのでエア抜きをします。
続いてリヤのアッパーアーム、ガイドアームを交換します。
こちらの作業はE60では定番で慣れているので時間はかかりません。
ブッシュに間違った負荷がかからないように適正位置のノーマルポジションでボルトナットを締め付けます。
残りは消耗品の交換とラックやアームを交換したので、4輪アライメント調整を行いました。
走行テストを行い、異音も消えて問題ありませんでしたので作業完了となります。
弊社では故障修理や車検以外にも定期点検も行っています。
何か気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。