マリオットマーキーズ整備スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
本日紹介する整備はBMW 2シリーズF45のエンジンチェックランプ修理です。
エンジンチェックランプが点灯し、エンスト。アイドリング時にエンジンの振動が大きいということでご入庫いただきました。
まずは症状の確認です。
メーターにエンジン警告灯が点灯していてエンストは確認できませんでしたが、アイドリングが不安定な状態でした。
振動はエンジン不調とは関係なく大きい気がします。
まずはBMWテスターをつないでエンジンチェックの点検をしていきます。
故障メモリーを確認すると混合機制御の入力があったので、ラムダセンサーの点検や二次エアを吸っていないか点検しましたが、どちらも問題ありません。
次に怪しいのがタンクベントバルブです。タンクベントバルブは燃料タンク内の気化したガスを調整してインマニに送る役割をしてます。
このエンジンはMINIのF系のモデルにも搭載されていて、タンクベントバルブが故障することが多いです。
バルブが固着して故障することが多いのでバルブが作動するか単体テストを行います。
電圧をかけてもバルブが動きません。バルブが正常に作動しない為、インマニに送る空気量が狂って混合機制御に影響がでていました。
エンジンの振動ですが、エンジン右側上部に付いているエンジンを支えるマウントが切れてしまっていました。
このエンジンは元々振動が大きいエンジンなので、このようにエンジンマウントがダメージを受けやすいです。
お客様ご提案させていただき、早速作業していきます。
まずはタンクベントバルブです。上が新品部品で単体テストでちゃんとバルブが作動することを確認して取付ました。
次にエンジンマウントです。右が新品なのですが、比べると付いていたマウントがどれだけダメージを受けていたかがわかると思います。
部品交換後、エンジン不調もなくなりエンジンの振動も気にならなくなりました。
試運転を行ってエンジンチェックも点灯しなかったので、作業完了となりました。
弊社ではヨーロッパ車を中心に扱っており、各メーカーの専用テスターもご用意しております。
何かお車のことでお困りの際はぜひ弊社へご相談ください。