マリオットマーキーズブログをご覧頂き誠に有難う御座います。
今回紹介する整備車輌はこちらBMWの6シリーズE63です。
前回に続き6シリーズのご入庫です。
走行中にエンジンが止まってしまったという事でレッカーにてご入庫頂きました。
早速、車を動かそうとすると、セルモーターが全く回りません。
バッテリーをつなぎ、ジャンプした状態でエンジンがかかりましたがブースターケーブルを外すと、すぐにエンジンが止まってしまいました。
この場合、オルタネーターが故障してしまっている事が多いのですが明確な症状を診断するために、リフトアップしてエンジン廻りの点検とテスター診断を行います。
リフトアップし目視点検 オイル漏れが原因
早速、リフトアップしてお車の状態を確認するとエンジン各部からのオイル漏れがありました。
オルタネーター本体を見てみると、漏れたオイルで濡れてしまっております。
また、テスター診断を行うと、各コンピューターに電圧低下による故障コードが各コントロールユニットに入力されていました。
更に、発電量の実測値を測定すると発生電圧が低くオルタネーター本体の不良という事がわかりました。
お客様と打ち合わせを行い、エンジンのオイル漏れの修理とオルタネーターの交換作業を行うことになりました。
エンジンの密度が高いです
早速、分解を進めていきます。
広いとは言えないエンジンルームにV型8気筒エンジンを搭載しており作業スペースがとても狭い為、エンジンを浮かせながらの作業になります。
補器類を外していき、タペットカバー、フロントケース、オルタネーターブラケット、オイルフィルターブラケット等を脱着し、各ガスケットの交換を行います。
交換作業時にエンジン周辺部品の分解を伴いますので、漏れの原因となっているパッキンやガスケット以外に、外すホース類も再使用が出来ないので必要になります。
その他にも、分解時に作業を行いやすくなるウォーターポンプ等も同時に交換しトラブルを未然に防ぐことをお勧めしております。
交換作業後、各部のチェックを行い異常が無い事を確認し作業完了となりました。
これでパーツも新しくなりエンジンも無事始動できます。
BMWの6シリーズ(E63・E64)と7シリーズ(E65・E66)は特にオイル漏れ、水漏れの整備が多く難易度も高い修理になります。
専門の知識と技術を持った整備工場でのメンテナンスをする事により大きなトラブルを未然に防ぐことが出来ます。
BMWのどんなことでもお気軽にお問合せ下さい!