マリオットマーキーズBMW整備スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介する整備はBMW 740i F01型のオイル漏れ修理です。
走行中に焦げた臭いがするということでご入庫いただきました。
まずは臭いのチェックです。パッキンの劣化などが原因でエンジンオイルが漏れるとオイルがマフラーなどに垂れて焦げた臭いがすることが多いです。
特にBMWの直列型エンジンは斜めに配置されているので、レイアウト上、オイル漏れを起こすとオイルがマフラーに垂れやすいです。
それでは点検していきます。
エンジンルームを開けるとBMWでは定番のヘッドカバー辺りからエンジンオイルが漏れているのを確認できました。
このヘッドカバーは樹脂でできている為、パッキンの劣化の他にヘッドカバー本体にクラックが入り、オイル漏れを起こすこともあるのでエンジンのカバーを外して点検する必要があります。
ヘッドカバー本体を点検すると、本体からオイルが漏れていることを確認できました。
先ほど説明させていただいた通り、クラックが入ってしまっています。この場合はヘッドカバーAssy(※複数が組み合わされた構成部品)での交換です。
オイル漏れがひどく、すごい量のエンジンオイルがマフラーに垂れていました。
点検内容をお客様にご説明させていただきヘッドカバー本体の交換を行います。
このエンジンのヘッドカバーの交換には燃料高圧レールを取り外す必要があり、火災などの事故に気をつけなくてはいけません。
高圧レールを外し、各部配線をよけてヘッドカバーを取り外しました。
ヘッドカバーを組み付ける際は、ヘッドカバーのガスケットがずれないように慎重に行います。
ヘッドカバー交換後、試運転を行い問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回はヘッドカバーからのオイル漏れでしたが、BMWでは他にもオイル漏れが起きてしまう箇所が沢山あります。
オイル漏れがひどくなるとマフラーに垂れたオイルが焼けて車両火災になる事例もあります。
オイル漏れなど他にも何か気になることがありましたら、ぜひ弊社へご相談ください。