今回はBMW3シリーズクーペのE92が車検点検でご入庫頂きました。
現在も人気が絶えずファンの方は多いです。 車検点検の他にエンジンオイルが地面に垂れてくるという症状を直したいとご依頼頂きました。車検の保安基準に関する事でも有りますので合わせて修理して行きます。点検を進めるためにエンジンフードを開けてみるとオイルの焦げ臭い匂いが充満してました。原因を探っていきますと、オイルフィルターのブラケットから多量のオイル漏れが発生しているのが分かりました。多くの量がオルタネ―タまで到達していますので、このままではオルタネ―タまで壊し兼ねない状況でした。
車輌をリフトアップし下廻りへと点検を続けていきます。 アンダーカバーを外す前からオイルが垂れて来ているのがもう分かる状況です。そしてカバーを外していきます。
オイルフィルターブラケットの他にオイル漏れが発生ている箇所は、オイルパンガスケット、 バキュームポンプ、タペットカバーといったこのエンジンでは定番と言える箇所でした。オイル漏れによる二次被害は出ていませんので、各所漏れ修理を行えば問題は無いと判断しました。まずはタペットカバーからオイル漏れ修理に掛ります。
タペットカバーを外して、カバーガスケットを交換します。
エンジン右奥に付いているバキュームポンプも同時に交換作業を行っていきます。
オイルフィルターブラケットの漏れ修理を行った後に続いて下廻りに移ります。エンジンオイルパンを取り外すには直ぐ真下を通るサブフレームを外す事から作業が始まります。
有る程度の大掛かりな作業にはなりますが、難しい部類では有りません。 全ての作業を終えたら漏れ跡を清掃し作業後の仕上がりと結果の確認を行っていきます。オイル漏れは早期に直してしまうのが、後の修理費用を抑える事に繋がります。