車検点検整備でご入庫頂きました。
車検整備の他にエンジンの警告灯が点灯しており、たまにエンジンがストールしてしまうとの事で修理のご依頼を頂きました。同じ症状を何件も見てきましたので、原因となる箇所の心当たりが幾つか有りました。それを1つづつ見て行くのは時間の無駄になりますので、絞り込む為にシステムテスターを使用し診断を行います。
BMW専用テスターDISを繋げて診断を開始して行きますと混合気が「リーン(薄い)」すぎると故障コードが入って
いました。ここで先程の心当たりの有る箇所を見て行きますと、定番と言える「インテークパイプ」に亀裂が入っているのを発見しました。経年劣化により亀裂が入った箇所から2次エアを吸い込んでいる状態でした。
ここまで破れてしまっていたらエンストを招いても不思議では有りません。
修理をするのに邪魔なエアクリーナーボックス等を外していき、交換作業を進めて行きます。
作業を進めて行きますとインテークパイプだけでなく、スロットルバルブとアイドル調整バルブとを繋いでいる「エルボパイプ」も劣化が見られ、亀裂がいつ発生してもおかしくない状況である事も分かりましたので、こちらも同時に交換していきます。
外したインテークパイプがこちら↓
交換後は再度システムテスターを繋ぎ再診断と確認を必ず行います。
結果はエラー入力も無くなり、エンジンの調子も戻りましたので、修理完了です。
車種ごとやエンジンによって弱点や定番の故障がありますので修理には知識だけでは無く経験も重要な要素となります。BMWの整備や修理は専門店で行う事をお勧めします。