マリオットマーキーズBMW整備スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の整備はBMW E90のパワーウィンドウ修理です。
左後ろの窓が下がったまま上がらなくなったということで入庫いただきました。
パワーウィンドウが作動しなくなる事例はBMW車にとても多いです。
パワーウィンドウは、ドアガラスを支えて上下に動くレールの役割をしているパワーウィンドウレギュレーターとそのレギュレーターを動かすためのパワーウィンドウモーターで構成されており、そのどちらかが故障すると今回のようにパワーウィンドウが正常に作動しなくなります。
レギュレーターにはアーム式、ワイヤー式などがありますが基本的にBMWのレギュレーターはワイヤー式が使用されており、ワイヤー式のレギュレーターでは古くなってくるとワイヤーが伸びたり切れたりすることがあります。
では早速点検していきます。左リヤのパワーウィンドウを操作するとモーターの動く音がしますが、全くドアガラスが動かず上がりません。モーターの作動音はするので、おそらくレギュレーターの故障だと思いますが、レギュレーターのワイヤーが伸びたり切れたりするとワイヤーがモーターのギヤに噛み込み、ギヤが損傷していたりするのでドアトリムを外して実際に点検する必要があります。
ドアトリムとドアインシュレーターを外して点検を行なうと、やはりパワーウィンドウレギュレーターのワイヤーが伸びてレールから外れていました。
これが窓ガラスが上がらなくなった原因でモーターには損傷はありませんでした。
お客様にご説明させていただき作業を進めていきます。レギュレーターの他にドアのインシュレーターの交換も行いますが、理由はインシュレーターの劣化や取り付け不良で雨漏れを起こす可能性があるためです。
レギュレーターを交換した後、丁寧にインシュレーターを取り付けます。
その後ドアトリムを取り付け、作動確認とパワーウィンドウの初期化を行って問題がありませんでしたので作業完了となります。レギュレーターの可動部にしっかりと給油を施したこともありドアガラスがスムーズに動くようになりました。
今回はBMWでしたがパワーウィンドウの故障は他の車種でもよく起こります。パワーウィンドウを操作した際にドアガラスの動きが遅くなってきたり、ギギギなどという異音がしている場合はパワーウィンドウが作動しなくなる前兆であることが多いので該当する場合や何か不安なことがありましたら、弊社にご相談いただければと思います。