警告灯 点灯 修理
マリオットマーキーズ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日紹介する整備はBMW F10 523i エンジン警告灯修理です。
エンジンチェックが点灯し、アイドリングでエンジンがハンチングするということでご入庫されました。
BMW F10はモデルによって直列4気筒、直列6気筒 V型8気筒と様々なタイプのエンジンが搭載されてますが、この車両は自然吸気型直列6気筒のN52エンジンです。
早速症状の確認を行うと、エンジンチェックが点灯しており、時々アイドリング状態でエンジン回転が安定せずハンチングが起きました。
テスター診断
まずはBMW専用テスターを車両に接続して故障メモリーを読み出します。
バルブトロニックシステム関連の故障メモリーが多数入力されていますので、バルブトロニックの不具合が考えられます。
バルブトロニック
バルブトロニックとは、従来のエンジンが吸入空気量をスロットルバタフライを開閉することで調整していたのに対し、吸気バルブのリフト量を変化させて制御することでポンピングロスが減り、燃費を向上させるというBMWが初めて実用化した吸気システムのことです。
バルブトロニックシステムはエンジンの吸気量を調整するシステムですので、システムに故障が起きると吸気量が狂い、アイドリングなどでエンジン回転が安定しなくなります。
バルブトロニックシステムを一つ一つ点検したところ、バルブのリフト量を調整するシャフトのセンサー(エキセントリックシャフトセンサー)のコネクター部がオイルまみれになっていました。
センサーのコネクターのオイルを清掃して、再度取り付けたところエンジン不調はなくなりましたので、エキセントリックシャフトセンサーからのオイル漏れが原因と特定しました。
センサー 不具合 交換
お客様にご説明させていただき、センサーの交換を行います。
シャフトセンサーの交換はヘッドカバーを外す必要がありますので、まずはヘッドカバーを外していきます。
こちらがエンジン不調の原因のエキセントリックシャフトセンサーです。
タイミングチェーンが邪魔で少しボルトが外しづらいのですが、ボルトを落とさないよう慎重に交換を行いました。
オイル漏れを起こすと大変ですので、組み上げの際にヘッドカバーガスケットも同時に交換させていただきました。
組み上げ後は故障メモリーを消去して、走行テストを行い問題がありませんでしたので作業完了となります。
弊社ではBMW車に限らずヨーロッパ車を中心に各種専用テスターを完備していますので、何かお車の不調や不安なことが御座いましたら、ぜひご相談ください。