今回の整備車両はBMW3シリーズ320i E90で車検整備の他、DSC警告灯が点灯したとの事で 車検と同時に修理したいとご用命頂きました。
DSCとはダイナミック・スタビリティ・コントロールの訳で「横滑り防止機能」の事です。
今回の症状としてはDSC警告灯の点灯とともに出したウインカーが戻らなかったり、坂道発進のアシストも効かなくなっていました。
BMW専用テスターを使い診断していくと 定番とも言えますステアリングアングルセンサーに不具合が有る事が判明しました。ハンドルの舵角を検知しているセンサーになります。
ハンドルの角度が読めない為にDSCユニットへの情報が不足して警告灯を点灯させていた状態でした。ウインカーのオートリターンに関してもハンドル角度の検知で現在直進状態なのか旋回状態なのかを見極めているためセンサーが故障していると自動で戻らなくなります。
E90のステアリングアングルセンサーは光学式となっており、光をディスクに当て信号をコントロールユニットに送信しています。イメージとしては音楽CDと似ていますね。光学式なゆえにスリットにわずかな歪みやゴミの進入により 傷が付いたりすると故障を招きます。
↓コチラが取り外したステアリングアングルセンサーです。
↓ステアリング側
交換後、テスターにてリセットをかけ作業は完成です。無事に全ての症状が改善されました。