マリオットマーキーズブログをご覧頂き誠に有難う御座います。
今回、紹介するお車はBMWの3シリーズ(E90)です。
突然ブレーキが効かなくなるという事でご入庫頂きました。
早速、症状を確認する為、ロードテストを行うと、突然ブレーキペダルの踏み込みが固くなりペダルを強く踏み込まなければいけない状態になりました。
この状況では、安全に運転する事が出来ず、非常に危険な状態になります。
原因を追究する為、各部の点検を行っていきます。ブレーキは真空式制動力倍力装置(ブレーキブースター)という装置が備わっており、エンジンが空気を吸入する際に発生する負圧を利用して制動力をアシストしております。
吸入ラインの負圧をブレーキブースターに取り込んでいるホース、パイプ類やブレーキブースター本体からエア吸いがあると、突然ブレーキのアシストが働くなってしまう原因となりますので、エア吸いが発生していないかを点検します。
各、バキューム関連の部品を点検しましたがエア吸い等はありませんでした。ブレーキブースターは非分解の部品になりますので、単体でのエア吸い点検が出来ない為判断が難しい部品になりますが、関連している部品に異常が無い事をお客様へお伝えし、打ち合わせ後ブレーキブースターの交換作業を行いました。
こちらが、外したブレーキブースターになりますが、内部にエンジンオイルが大量に混入しておりました。通常、ブレーキブースターの内部はエンジンオイルなどは入っておらず、これは明らかに異常な状態となっておりました。
原因を探る為、バキュームラインを追っていくとエンジンに取り付けられているバキュームポンプ内部にオイル漏れが発生し、バキュームラインを伝っていきブレーキブースター内部に蓄積された結果、本来の性能を出すことが出来ずブレーキが突然効かなくなる原因になっておりました。
交換作業後、試運転を行い症状が改善されている事を確認し完了となりました。
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