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今回はBMW E60 M5 5.0リッター V10 SMG エンジンチェックランプ点灯修理です。
症状は走行中にエンジンチェックランプが点灯し、あるエンジン回転数から上がらないという症状でした。
せっかくの高回転型V10エンジンが吹け上がらないのはもったいないですね。
エンジンチェックランプの原因は様々ですのでまずは症状確認を行い原因を絞っていきます。
アイドリングはバラつきなく安定していました。
定番と言えるイグニッションコイル、スパークプラグの原因では無さそうです。
確かにあるエンジン回転数から吹け上がらずエマージェンシーモードに入っている様で、さらに原因を探る為BMWテスターにて故障メモリを確認していきます。
故障メモリは多数入っていましたが付随故障としてメモリが残っている場合もあり、その中でも1番怪しいと思われる部分のトラブルシュートを行います。
今回故障していたのはスロットルアクチュエーターと言われる部分でE60 M5 の場合、V10エンジンの片側5連スロットルで両バンク一個づつ付いています。
エンジンが吹け上がらない原因はここにありバンク1、バンク2の両方が故障してしまっていました。
この箇所は中々の高額部品ではありましたが、お客様にご説明し、両バンクのスロットルアクチュエーターを交換作業しました。
まずはインテークマニホールド、両バンクスロットルを外します。
作業自体は難しい作業ではありませんが注意して行わないといけないポイントがありますので慎重に作業を行います。
両バンクのスロットルアクチュエーターを交換し、学習値の初期化、故障メモリ消去を行い無事にエンジンチェックランプが消えましたので最終チェックとしてロードテストします。
高回転型V10エンジンらしい最高のサウンド、フィーリングを取り戻しました。
BMW専用テスターも完備していますので、今回のようなエンジンチェックランプ以外でも対応可能ですので一度弊社にお問い合わせしていただけたらと思います。