マリオットマーキーズBMW整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介するのはBMW E70 足廻り異音修理です。
走行中に車両前側からキーキー音がするということでご入庫されました。
症状を確認すると段差を乗り越えたり、ブレーキをかけて車両を前荷重にすると車両前側から何かがこすれているようなキーキー、ギシギシ音がします。
アームのボールジョイントの不良でこのような音がなることが多いのですが、BMWでボールジョイントが故障しているケースはほとんど見たことがありません。
段差を超えた時などに顕著に症状が出るので、まず足廻りのアームを確認しましたが特に異常はありませんでした。
次に路面の凹凸や段差などの衝撃を吸収するサスペンション廻りを点検したところ、
サスペンションのアッパーマウントが劣化してボロボロになり、ワッシャーがボディーに干渉していることがわかりました。音の原因はこれで、段差などでショックアブソーバーが上下に動くときにボディーと干渉して異音が発生していました。
ボディが削れて鉄粉がすごいです。
このように中心位置からかなりズレているのがわかると思います。
サスペンションのマウント類を交換する必要があるのと、ショックアブソーバー自体の減衰性能も低下していたので、今回はサスペンションのマウントとショックアブソーバーをお客様にご提案させていただきました。
サスペンションを車体から取り外し、特殊工具を使用してサスペンションを分解します。
E70はバネ長が長く、かなりのテンションがかかっている為、分解はとても危険なので慎重に行います。
アッパーマウント、ロア・アッパーのサポートマウント、バンプラバー等を交換します。
サポートマウントは劣化でほとんどなくなっていました。
新しいショックアブソーバに新品のマウントを組み付けて車両に取り付けました。
足廻りの部品を脱着しているので最後にアライメント調整をします。
試運転を行い、異音も消えて問題がありませんでしたので作業完了となります。
弊社ではヨーロッパ車を中心に沢山の車種を扱っております。
東京都のお客様だけではなく千葉、埼玉、神奈川などからもご来店いただいております。
何かお車のことでお困りの際はぜひ弊社へご相談ください。