さて今回の整備車両はBMW3シリーズワゴンE91です。
車検整備の他にエンジンをかけると「ギュルギュル」とこすれているような異音がするとの事で修理依頼を頂きました。法定の24か月点検を進めながら異音の原因も探していきます。 エンジンルーム内のカバーなどを外し異音の原因を探って行くとベルト廻りから異常な音が聞こえてきました。発生元を更に絞って行きますとベルトの張りを調整しているテンショナーが原因で有る事が分かりました。 油圧式でグリスが内部に注入されていており、そのグリスが漏れ出てしまう事でベルトの張りが保持できていない状態になっていました。
こちらが外したテンショナーとアイドラプーリです。
テンショナーのボルトはアルミ製で再使用が不可能な為にテンショナー本体と同時交換が必要となります。交換作業後は無事に症状が改善されました。ただ、出来ればもっと早く整備を行うべきだったと思います。たまたま車検次期までトラブルに繋がらなかったのは幸いでした。ベルトが外れて大惨事を招く恐れが有りましたので。
車検に通すだけの整備ではなく、安心安全に乗って頂くを前提にマーキーズでは整備を行っています。万が一の状況を可能な限りゼロにしていくことが「メンテナンス」です。