No.060 E46 3シリーズ パワステオイル漏れ修理

オイル漏れの点検を行った結果、パワーステアリングシステム内のラックと呼ばれる部品からオイルが漏れていました。ラックは実際にタイヤを切る動きを司る部分です。実際の修理ですが、残念ながら部品供給がAssyのみでしたので今回はAssy交換を提案させて頂きました。また同時にリサイクルパーツでもご提案させて頂きましたが、まだ長く乗るからとのお客様の希望で今回は新品にて修理させて頂きました。

通常ですと冷却水回路内に圧を掛け、漏れ箇所を断定するのですがこのお車は冷却水タンクに大きなクラックがあり、水を入れても即漏れてくるような状況でした。BMWの樹脂製タンクではよくある故障です。今回は他にも滲み漏れがあったサーモスタット等も同時に交換して作業完了です。

エンジン振動が気になるとの依頼でした。早速点検を行うとやはりマウントが劣化していました。ですがM5の特性上もともと
強化されたマウントが搭載されていますので劣化具合の割に震動が少なめな印象でした。交換にはエンジンを車上で持ち上げ交換していきます。

新型のX5の御入庫です。走行距離もまだ2万キロですが、リフトアップしてみると見事にA/Tオイルパンから漏れていました。この樹脂タイプのA/Tパンは非常に漏れやすい傾向にあります。また交換時にはパッキンのみではオイルパンの熱変形により漏れが止まらない場合もあり、加えてフィルターも組み込まれているのでパンAssy交換をお勧めしています。

リフトアップして点検を進めていきます。お客様は僅かに漏れている程度と仰っていましたが、実際にアンダーカバーを外してみるとかなりの量が漏れていました。現代の車はアンダーカバーが大きく付いているので下に垂れる程漏れている場合は重症なケースが多いです。今回は定番のフィルターブラケットパッキンからの漏れでしたのでパッキンを交換して作業完了です。

まずは試運転を行うと僅かに水温が安定しないようです。次いでリフトアップし冷却システムを中心に点検を進めていきます。同時にDISにてエラーコード等を確認しましたが特になし。故障は機械的な部分だと考え的を絞り点検を進めていくと、カップリングにいきつきました。これは温度によりファンの回転数を自動で制御するものです。今回はカップリングを交換し作業完了です。

専用テスターにて診断開始です。ですが主だったエラーは確認できませんでした。
ですのでアナログな点検に切り替え進めていきました。今回はバッテリーに接続されているアースケーブルの不具合を発見しました。
交換部品が日本に無かったこともあり今回は現物修理し費用と時間を短縮する事が出来ました。